電気機器ユニットの開発・設計・製造なら

お電話からのお見積り・お問い合わせ

TEL:0294-33-0666

営業時間:平日8:00~16:50

お問い合わせ

お知らせ

2024/12/24

制御盤の配線設計で注意すべきポイント

ご存知の通り、制御盤とは配電盤から受け取った電気を制御して各種機械・設備を仕様通りに動作させるために電気制御を行うものです。このような重要な役割を担うため、制御盤設計においては、各設計工程で注意すべき点が多く有ります。

そこで、当記事で制御盤の配線設計で注意すべきポイントをご紹介します。少しでも興味を持っていただけましたら、是非最後までご確認ください。

ポイント①:ケーブル・配線ダクトを採用し、収まりの良い配線とする

正しい配線設計を行えていない場合、制御盤内部の配線はまるでスパゲティのように複雑に絡み合うことがあります。仮に、配線がこのように乱雑になっていると、配線がヒンジに挟まったり、コネクタが外れたりなどといった予期せぬトラブルにつながりかねません。さらにそれだけでなく、配線が絡み合っているとメンテナンス性の低下にも直結します。

これらの問題を避けるためには、ケーブルや配線ダクトを活用し、配線を綺麗に収めることが重要です。

ポイント②:ノイズ源となる機器から離して配線する

制御盤におけるノイズの増大は、機器の誤動作やデータの破損を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。特にノイズ源と配線が近い場合には、ノイズが増大するなどの恐れが高まります。また、反対に配線がノイズ源となっている場合には、その他の機器へノイズ増大の影響を及ぼす恐れもあります。

そのため、配線設計において気を付けておくべきことは、制御盤内の機器から離して配線を行うことです。その上で、接地を適切に行い、ノイズの影響を最小限に抑制することが重要です。

ポイント③:配線の密度は可能な限り下げる

制御盤内部では、機器の動作に伴い熱が発生します。配線が密集していると、熱がこもりやすくなり、機器の故障や火災のリスクが高まります。また、メンテナンス性の低下にもつながる恐れがあります。

そのため、可能な限り配線の密度を下げることを推奨します。どうしても配線の密度を下げることができない場合は、放熱性の高い配線材を使用したり、冷却ファンを設置するなどの対策が有効です。

ポイント④:メンテナンス性を考慮し、マークチューブ・マークバンドを採用する

例えば、制御盤のメンテナンスを行う際、どの配線がどこの配線か分からなくなり、元に戻せなくなるといった事態にもつながる恐れがあります。このような事態を防止するために、各配線にマークチューブ・マークバンドを付け、配線の役割を明確化しておくことを推奨します。

制御盤の設計・製造なら逢鹿パーツ工業にお任せください!

制御盤設計においては、用途や使用環境の確認、ディレーティングの実施、熱対策、ノイズ対策など、さまざまな要素を考慮する必要があります。これらのポイントを押さえた設計を行うことで、信頼性の高い制御盤を実現し、長期間にわたって安定した運用を可能にします。

高品質な制御盤を設計するためには、細部にまで配慮した設計が欠かせません。各ポイントをしっかりと検討することが、信頼性の高い制御盤づくりにつながります。

CONTACT

ご相談・お問い合わせ